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zoom RSS [旧BLOG記事] 国際会議を狙うビザ取得希望外国人(?)[総集編]

<<   作成日時 : 2005/07/07 18:15   >>

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国際会議を日本で開催しようとすると、外国から日本入国ビザ獲得目当てとしか思えない問い合わせや書類要求がよくあることは知られている。2005年5月19-21日に高松で開催した The 2005 International Conference on Active Media Technology における事例をまとめてみた。

事例1:実在の教授を名乗るケース



本BLOGの過去記事でも紹介しているように、ネパールの実在の大学教授の名前を名乗り、同僚を会議に派遣したいので…と言って交渉してきたケースがあった。発信元メールアドレスが大学のHPに公表されているものと違うので、意図的に公表されているアドレスに返信してみたところ、本物教授から「覚えがない」という返信があったので発覚した。そもそもこの教授は学問分野が全く違うのである。その後、相手が偽物と知りつつメールのやりとりをして敵情を探ってみた。その様子は mixi 日記に赤裸々に綴ったので、mixi 会員であれば読むことができる。相手は色々と言い訳をしながら何とかビザ書類をせしめようとしてきたが、私が本物教授の方に送付した(実際は送付していないが)と言ったとたんにあきらめた。

なお、このネパール人は会議への参加登録をする際に、登録サイトにてホテルの予約しかしていないという失態を犯していた。

教訓:大学教授などの公人を名乗る人物からのメールは発信元をよく確認する。

事例2:実際に支払いのあったケース



会議の半年ほど前に、国際電話でガンビア人から問い合わせがあった。こちらの方針は「登録費用が支払われていなければビザ関連書類は発行しない」であることを伝えた。

同一人物かどうかはわからぬが、会議の数か月前に、ガンビア人による参加登録があった。しかも支払いがされている。支払いがあれば、こちらは事務的に対応することにしているので、ビザ関連書類は発行することにした。

このとき、大事なのは決して身元保証書などは発行しないことである。日本の大学の教授、もしくは中央官庁の課長以上の職にある者であれば、在職証明書を送ることによって、身元保証書に代えることができるというルールがある。これにより、身元保証をせずにビザを発行してもらうことが可能である(だからこそ、彼らは大学教授を頼って国際会議を狙って来るのだろう。)また、招聘理由書に申請人(相手)との関係を書くところがあるが、ここにも事実をありのままに書くことが大切だと思う。つまり、相手のことは全く知らないが、登録と支払いがあったので断る理由がないから事務的に招聘理由書を発行したのだと日本語で書いておく。こう書けば、この人にビザを発行するかどうかは大使館員の判断に完全に任されることになる。我々は事実をありのままに国に報告しているのだから責任が発生することはないだろう。

ちなみにこのように書いた。
招へい人は当該国際会議の運営に当たっております。査証申請人とのこれまでの個人的関係はなく、査証申請人から今回の参加登録申請と支払いがあったため事務的に対応しております。申請人の身分や旅程等については申請人からの通知の通り記載いたしましたが、真実性の確認はしておりません。

ところが、このガンビア人は間抜けだった。会議の直前になってようやくビザ関連書類を送ってくれと言う連絡をよこしたのだ。じゃあ書くから○○と○○を教えてくれと必要事項を要求するのに何度かメールをやりとりせねばならなかった。特に滞在予定表に書き込むホテルの予約状況の捏造に手間取っていたように思われる。高松のビジネスホテルに何とかインターネット経由の予約をしたようだが、その予約は飛行機のスケジュールと一致していなかった。しかも既に会議登録サイトにて旅行会社経由で別口のホテル予約も済んでいたようである。矛盾だらけだ。そんなこんなで、書類送付が出国ギリギリになり、相手の要求通りにDHLで送ったのだが、たぶん間に合わなかっただろう。ガンビアに送るにはDHLでも一週間かかると言われた。しかも、高松からDHLを送ると東京から送るより一日余分にかかることを相手は知らなかったものと思われる。

DHLで送るのに5000円ほどかかったが、相手は会議登録費用を支払っているので文句は言わない。ところが、登録を代行してくれた旅行会社の情報によると、このガンビア人はクレジットカードの決済に二度ほど失敗(カードの与信ができなかったため)。三度目の正直で支払いできたようだ。ということはこの登録費用も不正なカードを使っている可能性が全くないとは言えないが、とにかく支払われてしまったので登録は登録である。

事例3:国内の大学に留学している某国人の no show



この事例は特殊である。国内の大学に留学しているという、日本国内に住所を持つ学生から参加登録があり、結局彼は支払いもせず、来場もしなかった。発表予定もなく、連絡もなく、住所が国内でなければ以下の「その他の事例」と全く同じなのだが、国内居住者にビザを発行する必要はないので、ビザ目当てだとしたら変である。いったい何だったんだろうか。

その他の事例



以上3件の事例は目だったものであるが、ほとんどの場合はこっそり会議参加登録を行い、支払いもせずにそのまま黙っている人達である。本物に見せようとするためホテルの予約やバンケットの追加チケット(4枚も申し込んだ人がいた)も入力する人が多い。偽の予約を入れられるホテルもいい迷惑だ。(我々は怪しい人は最初から除外して考えているが、旅行会社やホテルは万一を考え慎重に対応していたようだ。)おそらく、登録があれば自動的にビザ関連書類が発行されることを彼らは期待しているのではないだろうか。

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