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<<   作成日時 : 2008/12/17 20:36   >>

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そういえば、先週の授業で学生から「ハッカーってどういう人達ですか?」という質問があったので、回答として、ハッカーは元々良い意味であり云々…という一通りの説明をしました。後で学生の感想を見ると、そういうこと(本来の意味)を知らない学生がかなりいたようでした。

昔の(良い意味の)ハッカー諸君は、悪意の侵入者という意味でこの言葉が使われるようになったとき、ずいぶん怒ったものでした。(過去形で書きましたが、今でも不快に思っている人は多いと思います。)マスコミに抗議したりした人もいました。私はといえば、学生時代にはやはり良い意味でのハッカーと呼ばれていたので良い気分はしませんでしたが、言葉の意味なんて生き物だし社会全体の多数決で決まるものだからと、あまり神経質には考えていませんでした。

さて、怒れるハッカー諸君が、悪意の侵入者を表す正しい言葉として主張したのは「クラッカー (cracker) 」あるいは「インベーダー (invader) 」でした。特にクラッカーという言葉は専門家間では現在メジャーに使われておりますが、マスコミや一般には普及していないのが実情です。

これらの「正しい」表現が普及しない理由ははっきりしていると思います。言葉の選択が悪いのです。クラッカーは、お菓子の名前もあり、パーティーで使われる小爆竹の名前でもあります。他の意味が一般に定着している言葉を、最近になって新しく現れた概念である「ネットからの悪意の侵入者」の意味でも使ってくださいと言っても、抵抗感があるのは当たり前です。インベーダーも同様で、一般にはインベーダーゲームを想起させる言葉です。それに比べて「ハッカー」というのはなんて新鮮かつ簡潔で、しかも悪そうな響きがするのでしょう。(悪そうかどうかは主観の問題ですが、促音と子音のKがそのような印象をもたらす気がします。仮面ライダーの悪党ショッカーにも似てますし。…まあ、悪そうという意味ではクラッカーもインベーダーも同程度ではありますが。)

結局、ハッカーに代わる言葉として、クラッカー、インベーダーしか提示できなかった時点で抗議者は失敗であったのです。変数名を自由に定義できるプログラムと、言葉を大衆がイメージとして受け取ることで意味が変容していく社会とは違うということに、プログラマー達は疎かったのかもしれません。

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