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zoom RSS 少子化と理工系離れの関係について

<<   作成日時 : 2013/12/24 18:57   >>

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"理科系離れの原因は学校で物づくりの楽しさを教えていないからだと言いますが、医学部離れが起きないのは、学校で病人を治す楽しさを教えているからではない。"
(「具体的な目標設定を」、岡本薫 政策研究大学院大学教授)

この文章を目にしたことをきっかけにして理工系離れが起こるのに医学部離れが起こらない理由を少し考えてみました。医者の収入が良いということはもちろんあるでしょうが、それ以外に理由があるのではないかということです。

医学部や薬学部は人気があるのに理工系学部の人気がなかなか回復しない原因の一つには、実は少子化があるのではないかという仮説を立ててみました。この仮説は地方で学生と向き合っている経験とも合っています。

理工系離れと少子化という二つのキーワードで検索すると、出て来る言説としては以下のようなものが代表的です。

  • 少子化している「上に」理工系離れが進んでいるので人材が不足する。

  • (理工系離れが進んでいるので)女性の理工系人材育成を促進したいが、そのためには(少子化も考慮して)育児環境を整える必要がある。

  • 少子化で若者の数が減っているので同じ比率で理工系に進んだとしても理工系人材の数は減る。



これらの言説では、少子化と理工系離れは独立の現象であると捉えています。しかし、少子化が理工系離れの原因の一つであるという仮説が成り立つのではないでしょうか。

(1) 少子化により、一人っ子が増えている。

(2) 親は、一人っ子の場合そばに置いておきたいし、子も親から離れることはしにくい。

(3) 理工系で企業に就職したり研究者になったりすると、地方から東京等に出たり、国際的に活躍したりする道筋が花形である。また大学教員になると全国どこにでも行く覚悟でないと仕事がない。

(4) 一方、医師や薬剤師であれば、どの地方でも仕事があるし、収入だけでなく住居が安定する。

(5) また、医師の場合特に開業医の跡継ぎというニーズがあるが、理工系の場合、中小の製造業者のオーナー兼技術者でもない限り跡継ぎは必要ない。

(6) 次男(次女)、三男(三女)…は親から離れることが人生の命題でもあるので、技術者としての会社勤めが魅力的な選択肢の一つになるが、いまはそういう人が少ない。

つまり、ものづくりの魅力を高校生に教えているだけでは限界があり、少子化そのものを改善しない限り理工系離れは回復しないのではないでしょうか。そうでなければ、優秀な技術者が親元でも働けるような政策が(簡単ではないでしょうが)何か必要です。

これが冒頭の引用に対する一つの答になっているような気がします。

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